MOS Excel エキスパート独学記 #5 | Excelの関数名が覚えられない!難解な略称の解読と攻略法

Excelの関数名の謎を解くイメージ画像 仕事とスキル

MOS Excel 365 エキスパート試験の独学も、いよいよ第5週目。
今週は普段の仕事では使うことのない機能に、ただただ「すごい・・・。」と感動しながらも、初めて目にする「関数名」がなかなか覚えられず苦労しました。

いったい何の略なんだろう?、その疑問をまず解決しないと先に進めない性分なので、NPER関数やPMT関数といった難解な略称の由来を徹底的に調べてから勉強を進めることに。

本記事では、私が実践したExcel関数名の解読方法と、覚え方について詳しく解説します。簿記経験者ならではの視点から感じたExcelの「妙」についても触れています。

会社のExcelマスターからも「ハチロクさん、だいぶExcel脳になってきたんじゃないですか?」とお褒めの言葉(ですよね?)をいただいて、嬉しさもひとしおです。ただ、残念ながら会社のExcelのバージョンが古すぎて、せっかくの便利な新機能に対応していないのが悩ましいところですが…(笑)。


先週の記録はこちら

MOS Excel エキスパート独学記 #4 | 引数の意味が覚えられない!初心者ならではの解決策


📅 学習期間:6月9日〜6月15日

🎯 今週の目標:出題範囲3-4「データ分析を行う」をマスターする    

        

📊 1週間の学習記録(3-4「データ分析を行う」)

日付内容所要時間メモ・感想
6/9(月)データを統合できる30分・テキストは全般的に説明が物足りないので動画で補う。動画を見る順番を考えると理解が変わることに気づく
6/10(火)ゴールシークを使って、最適値を求めることができる30分・Excelってこんなことまで出来るの?と驚く機能。奥が深い!
6/11(水)シナリオを作成できる30分・文筆業みたいな内容?と思った(笑)シナリオからレポートを出してくれることに、また驚く。Excelすごい。
6/12(木)NPER関数を使うことができる60分・簿記経験者には混乱するかも?
6/13(金)PMT関数を使うことができる60分・昨日と同じ感想、ただ関数名をまったく覚えられない
6/14(土)FILTER関数を使うことができる60分・関数を使わずに業務でやっているフィルター機能。会社のExcelでは対応していないのが残念
6/15(日)SORTBY関数を使うことができる60分・昨日に引き続き、業務で使う並び替え。こちらも関数とソート機能の違いは?と悩むところから勉強時間が長めになってしまった

Excel関数の名前が覚えられない?略称の由来を解読!

「●●が覚えられない」は、べつにシリーズ化しているわけではないのですが(笑)、毎回同じことを言っているようで情けない。


今週は、名前を見ただけでは何のことだかわからない関数が二つ出てきました。
こんな時は、語呂合わせとかではなく、本来何由来なのかを調べて落とし込むことに。

AIのボルト君にも登場してもらいました。

NPER関数:読み方、正式名称、略称の由来、そして覚え方と使い方

ハチロク
ハチロク

「ンパー」?「エヌパー」?そんなわけはない(笑)

日本人にとってこの略称は、読み方や正式名称が分かりづらいと感じる方も少なくないですよね。

1.NPER関数:読み方と正式名称

日本人は多くの場合、略称をそのままローマ字読みする傾向があるように思います。それこそ「ンパー」や「エヌパー」と読むように😅。

正式名称は「Number of Periods(ナンバー・オブ・ピリオズ)」です。

ハチロク
ハチロク

バンド名みたいでかっこいいですね!

2.なぜ「Number of Periods」が「NPER」に略されるのか?

ハチロク
ハチロク

英語の略称が苦手なんだよね

ボルト君
ボルト君

この略称は、英語の頭文字を組み合わせたものです。

  • Numer:
  • PERiods:期間

このように、「Number of PERiods」の主要な部分である「N」と「PER」を組み合わせることで、「NPER」という略称が生まれました。

Excelの関数名には、このように計算対象や目的を簡潔に示すために、単語の頭文字や一部を組み合わせた略称がよく用いられます。

Excel関数「NPER」の語源の解説イメージ画像

3.NPER関数の覚え方と使い方

NPER関数は、「Number of Periods」が示す通り、「期間の数」を計算するための関数です。具体的には、一定の利率で定期的な支払いを行う場合に、ローンなら完済、投資や貯蓄なら目標額に達するまでに必要な支払い回数(期間)を求めます。

ハチロク
ハチロク

そもそも「ピリオド」が普段の生活の中でそれほど馴染みがないですよね。

私がパッと思いつくのは、英文の最後につける、日本語で言う「句点」くらいです。

This is a pen. 日本語の「まる」です。最近はマルハラなんておかしな現象もあるみたいですが・・・・・・。

スポーツに詳しい方なら、バスケやアイスホッケーで「試合の区切り」にピリオドと言う言葉を使うことをご存知かもしれませんね。

「期間の数」と言う日本語はちょっとわかりづらいですが、「区切りの数」と考えればわかりやすいのではないでしょうか?

関数の構文

=NPER(利率, 定期支払額, 現在価値, [将来価値], [支払い期日])

いくつか注意しないといけない点があります。

  • 利率」が年利の場合(多くの問題が「年利」で利率を出しています)は、期間(例えば月)に合わせて割る必要があります。
    毎月払いを求める場合は、年利12%であれば、「年利÷12」で月利は1%になるということです。
  • 定期支払額」は、支払いなので「負(マイナス)」の値になります。また「毎年の返済額」なのか「毎月の返済額」なのかによって、「利率」と期間を合わせる必要があります。
  • 現在価値」は、ローンなら「借入金」投資・貯蓄なら「頭金」を意味します。
  • 将来価値」(オプション)は、ローンなら完済(=0)、投資・貯蓄なら「目標金額」を入力します。この引数はオプションなので省略可。その場合は「0」を指定したことになるので、ローンなどの返済回数(完済まで)を求める場合は省略可になりますね。
ハチロク
ハチロク

少し簿記をかじったことがあるので、年利を単純に12で割るって、単利?複利?などと疑問が湧きました。どうやら複利の効果を織り込んだ上で最終的な期間を算出してくれるということになっているようです。

「現在価値」、「将来価値」も簿記をやったことがある人にとっては、「減価償却」はどうなってんだ?と違うことを思い浮かべたりしませんか?(笑)これもExcelの日本語訳の語弊の一つかと思いました。

PMT関数:読み方、正式名称、略称の由来、そして覚え方と使い方

続いて出てきた関数が「PMT関数」でした。

こちらもこれだけではどんな関数なのか、名前からは読み取れません。

ハチロク
ハチロク

TKG=卵かけご飯、のようなノリではないとは思います(笑)

1.PMT関数:読み方と正式名称

PMT関数は、NPER関数と違って「ピーエムティー」と読めてしまいますが、これでは何をするための関数なのか想像もつきません。

正式名称は、「Payment(ペイメント)」です。

2.なぜ「Payment」が「PMT」に略されるのか?

ハチロク
ハチロク

NPERよりもわかりやすいね。ただ、Paymentってなんだっけ💦

ボルト君
ボルト君

想像通り、この略称は、英語の「Payment(支払い)」から来ています。

  • Payment:支払い

このように、「Payment」の主要な部分である「P」、「M」、「T」を組み合わせて「PMT」という略称が生まれました。

3.PMT関数の覚え方と使い方

PMT関数は、「Payment」が示す通り、「支払い額」を計算するための関数です。具体的には、一定の利率で分割払いを行う場合の、各期間の返済額(支払い額)を求めます。住宅ローンや自動車ローンなどの月々の返済額を計算する際によく使われます。

ハチロク
ハチロク

あちこちで見かける「Pay●ay」も、おそらく「支払い」から作った造語のような気がしますが、NPERよりは直感的に覚えやすいですね。

Paymentは「支払い」だから・・・これは「支払額」を計算する!
元の単語が分かれば案外覚えやすい関数名でした。

問題の構文

=PMT(利率, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払い期日])

注意点はNPER関数と同じですね。

問題文に「年利3%で10年間の毎月払いで完済する」と指定があったら、

・「利率」の引数は年利を月利に「3%/12」、「期間」の引数は「10*12」になります。

ここが間違えやすいところかもしれません。

使用例

年利3%で10年間、100万円の住宅ローンを組んだ場合の毎月の返済額を求めよ(期末払い)。

  • 利率:3% / 12 (年利を月利に変換)
  • 期間:10 * 12 (年数を月数に変換)
  • 現在価値:1000000 (借りる金額)

Excelに入力する式は以下のようになります。

=PMT(3%/12, 10*12, 1000000)

※この計算結果は、毎月の返済額を示します(負の数で表示されます)。


📚 私の学習方法(最新版)

ハチロク
ハチロク

週を重ねるごとに、少しずつ学習方法も変わってきています。
これまでの学習方法に加えて加筆していきますので、過去投稿と同じ部分もありますがご参考までにどうぞ。

1. 朝のインプット:テキストで確認と動画視聴

朝、まずは「FOM出版 よくわかるマスター」のテキストで今日学ぶ「章-節」を改めて確認します。
どんな関数を学ぶのか?どんな機能を学ぶのか?など、その日の学習範囲を把握します。

私がお世話になっている動画はこちら

朝夕の通勤電車の中で、YouTube動画を見ます。
MOSExcelエキスパートの動画は、アソシエイトに比べると本当に少なくて残念なのですが、私は、「オンラインパソコンスクール♥キャリアデザイン」さんの「MOSエクセルエキスパート出題範囲完全網羅講座/Excel2019【データ無料】」を主軸に見ています。

ただ、こちらの動画は動画名からもわかる通り「Excel2019」編なので、私が受けようとしている「Excel365」とは範囲が若干異なります。

その場合は、個別で解説をしてくれている動画を見て補完学習しています。

2. 注目のYouTubeチャンネル:ExcelドカタCHさんと、じゃぱそんさん

特にExcelドカタCHさんの解説動画はとても分かりやすくてオススメです。「Excel職人」の筆字が渋い!

ハチロク
ハチロク

Excel動画解説には人それぞれ特徴があって、視聴者の方も自分に合う動画、合わない動画があると思います。なのでほかの動画を批判するようなことはしませんが、私的にはこの「ExcelドカタCH」さんの解説が一番わかりやすいです。お世話になります。

試験対策のアドバイスが満載のアソシエイトの試験勉強でお世話になった「じゃぱそん」さんのYouTube動画。


じゃぱそんさんは、「試験に特化」したポイントをたくさん教えてくれます。私はもちろん合格はしたいですが、同時に業務でもしっかり使いたいので、時間を出来るだけかけて学ぶように心がけていますが、MOS試験はとても癖があるので、じゃぱそんさんのアドバイスやポイントは非常に役立ちます。

ハチロク
ハチロク

じゃぱそんさんの動画は音声が小さめです。なのでこの動画を見ている途中に入るCMや、別の動画に切り替えた時に、同じ音量のままだとびっくりする音量が流れるので注意(笑)

3. 夜のアウトプット:テキストと問題演習、AI活用

家に帰ったら、YouTube動画で見た範囲をテキストを使って勉強して、問題を必ず解きます。
そこですんなり解けなかったり、納得できないところがあったらAIに問題を作ってもらって解きながら勉強しています。

AIに問題を作ってもらう方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
使うAIによって個性が出ていて面白いですよ。

MOS Excel エキスパート独学記 #3 | AI活用で効率復習!XLOOKUP関数の問題演習とAI比較

💡 今週の気づき・今後の課題

エキスパートの勉強も中盤を終えようとしています。

アソシエイトに比べると、普段使ったことのない機能や関数がたくさん出てきています。

テキストや動画で学習しているときは、「何の機能、関数を学ぶのか?」を事前に知った上で読んだり見たりしていますよね。

ところが試験本番は、当然のことですが「この問題は●●関数を使用して答えなさい」という指定を丁寧に教えてくれることはありません。

問題文をしっかりと読み解き、いったいこの問題を解くにはどの関数を使って答えたら良いのか?を自分で導き出せないと答えることができません。

一通りテキストの勉強を網羅したら、テキスト付属の「模擬試験プログラム」に取り掛かります。

果たしてすぐに問題に対する関数や機能を思い浮かべることができるのか?まだ少し不安です。

📝 今週のまとめと次週への抱負

来週は第3章-4「数式のトラブルシューティングを行う」の節に進みます。

どうやら来週は「関数」が出てこないようです。ありがたい!
その代わり、トレースやらエラーチェックやら検証やら、とこれまた普段の自分の仕事では使わない機能が出てきます。

今週の関数ももう一回復習をしておきたいところ。
時間配分をうまくやって、もれなく学習していこうと思います。

ハチロク
ハチロク

この学習スケジュールは毎週末に一週間の記録として連載していきます。

では、また来週。

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