自分の強みを掘り起こす!

仕事のこと

中高年の我々が派遣社員として働くことは、多くの人にとって新たな挑戦だということは、以前の記事で取り上げました。

この記事では、自分の強みを見出だして自信を持ってアピールする方法について考えてみましょう。

新しいキャリアへのステップを踏むことは、新しいチャンスを探し求めることでもあります。過去の経験を生かすことで、異なる業界や職種においても優れた成果を上げることができるでしょう。中高年であることは、あなたのこれからの人生をもっともっと豊かにする要素であることを忘れないでください。

重ねた年齢こそが最大の武器

完全な異業種に挑戦したり、初めて派遣社員として働こうとした時、臆することは全くありません。

幸運なことに年齢だけは順調に重ねてこられた私たちは、その経験自体をスキルとして活かせるからです。何年もの間に積み重ねてきた知識や洞察力、人間関係の構築など、これらの要素は強みとなり得ます。その過去の経験を振り返り、どのようにそれを活かすかを考えてみましょう。

中高年ならではの価値がある

中高年の方々は、長い人生経験を積んできたため、問題解決能力や意思決定力において独自の価値を持っています。

 仕事、家庭、人間関係など否が応でもさまざまな経験を積んできました。中には失敗したこともたくさんあったかと思います。失敗から学んだこと、いまだに同じ事を繰り返してしまうこと、どちらであったにしてもこれは立派な経験値です。例え自分のことはうまくいかなくても同じような状況の周りの人にアドバイスができるかもしれません。

 「そんな事言われても自分の経験なんか役に立つのだろうか」と考えてしまう方は、自分が得意とすること、興味を持つ分野、過去の仕事や趣味から得たことをリストアップしてみましょう。

MoondanceによるPixabayからの画像


この時、とにかく少しでも得意だったり興味があることはどんどんリストアップすると良いです。

「いやいや、私のサマータイムレンダの考察なんてサイトウ氏に比べたらまだまだですよ」とか、「こんなスキルがあったって仕事には役立たないし」とか、他人と比較することや自分で否定的になることは禁止です(笑)

これ、自分に言い聞かせてます。私自身、苦手とする「自己評価の工程」ですが、自分が得意ならそれでよし、飽きっぽいけど比較的続けてきていることは少なからず興味があること、そんな風に気楽な考え方でどんどん書き出してみましょう。

自分の経験をどう役立てるか

 自分で書き出したリストを眺めてみましょう。


 例えばアウトドア好きでキャンプが趣味な方だったら、「焚き火を育てるのが巧い」とか「テントの畳み方は誰よりも早い」とか、「串うちはできないけど炭火で焼き鳥を焼かせたら誰よりも旨く焼ける」とか。立派な得意技・スキルです。

 では実際、焚き火を育てるのが巧いことが仕事に役立つかというと、オフィスワークには直結しませんよね(笑)

 もう少し掘り下げてみましょう。

 焚き火を育てるには、段階ごとの薪の太さや大きさ、組み方、風向きなどに注意が必要です。
 火の強さを注意深く見たり、じっと焚き火の前で番をする忍耐力(笑)も必要になりますよね。

 注意力・忍耐力・観察力。立派な能力です。

 また、キャンプ経験者なら一度は経験していると思いますが、いざ現地に着いたら〇〇を忘れた!とか、自然相手だから予想を超えたトラブルに見舞われたことが必ずあります。

 そんな時、代用品を探したり作ったり、悪天候の強風の中で一晩過ごすにはめになった時、ペグを打ち直したり、ガイロープを追加したり創意工夫したことがあると思います。あまりにも悪天候だったら早々に撤収をする決断をしたこともあるかもしれません。

 これは立派な問題解決能力ですし、意志決定力、忍耐力も養われているはずです。グルキャンだったら、まだ帰りたくない!と先を考えずに文句を言う仲間たちを説得するコミュニケーション能力も備えているかもしれません。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 仕事に直結しないと思っていた自分の趣味や能力、経験が、仕事でも充分に生かせると思いませんか?「スキルが不足している」という自己評価にとらわれる必要はありません。あなたが持っている多くの経験は、色々な職種で非常に重要な要素となり得るのです。

まとめ役としての価値

ここからは私の体験談をお話しします。

ある時、メンバーの中で最も古株の方からこんな話を聞きました。

「去年は雰囲気も悪かったし、椅子を倒して怒鳴り合ったりもしてやばかったんですよ。」

そう言われてみると社員の方も心なしか壁を作っているようで(そんなに最初からフレンドリーな方はそうそういないかもしれませんが)、確かに緊張感漂う職場でした。

Mohamed HassanによるPixabayからの画像

私はメンバーの中でも最年長ですし、タクシードライバーで身に着けた「どんなに厄介そうな方ともコミュニケーションが取れる」という特技(笑)があったので、臆することなく分からない事をみんなに聞いて回ったり、圧倒的にお互いのやり取りが不足している社員の方と派遣社員とのコミュニケーションを意識して働いていました。

少人数の部署なので、「まとめ役」などという大それた立場ではありませんが、いつしか社員の方から新人の指導を直接頼まれるようになり、今では仕事の内容も流れも覚えて全体を見ながら指示を出す立ち位置になっています。

職場の雰囲気も良くなりましたし、いろいろなアイデアを出したり効率や精度を高める工夫を創り出したりして、昨年よりも成果は上がっていると思います。

きっと前年度の事があったから、全体的に殺伐としてみんなが壁を作っていたように思います。

気負わず自分を信じる

「リーダーシップ」とか「問題解決」とか「目標設定」とか、そんな難しい事を新しい職場で最初から意識しても出来る訳がありません。


「まとめる」なんて気負わなくても、自分がこれまで生きてきて経験したこと、人との接し方・相手の感情を読み取る・何を欲しているか考える洞察、みんな長年の間に少なからず身についていることと思います。

職場に慣れて仕事にも慣れて自分にも自信がついてきたら、本領発揮してやるぞ!くらいの気持ちでいる方が案外うまくいくと思います。

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中高年で新たなキャリアに挑戦することは、自己成長や新たな可能性を追求する素晴らしい機会です。自信を持ち、未来への一歩を踏み出しましょう。あなたはそれに値する価値ある存在です。

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