派遣社員として働いている50代の方へ。
この記事は、まさに数か月後に、契約満了→クーリング期間(収入ゼロ期間)に入ろうとしている私が、事前にリサーチした内容をまとめたものです。
同じような境遇の方の役に立てば幸いです。
まず知っておきたい結論
契約満了はほぼ会社都合扱いで、失業保険が有利に働く
派遣社員の場合、「契約期間の終了」は 雇用保険上は会社都合に近い扱い になります。これにより、失業保険は非常に有利に働きます。
その結果:
- 待機7日の後すぐに支給開始
- 自己都合のような3か月の給付制限がない
- 50代は給付日数が長い

会社都合相当(特定受給資格者・特定理由離職者)になることで、給付制限なく早くもらえるという点で有利
離職票が遅れると本当に詰む:手続き開始前の必須準備
失業保険の手続きのスタート地点は「離職票」。
これが派遣元から届かないと、ハローワークに行っても何も始まりません。
| 確認・行動リスト | 詳細 |
|---|---|
| 離職票の発行依頼 | 退職前に、いつ郵送されるか、どれくらいで届くかを必ず確認。 |
| 離職理由コードの確認 | ハローワークに提出する離職票のコードが「2A / 3B / 2E」など会社都合相当になっているか確認。1C(自己都合)なら派遣会社に訂正を依頼する。 |
| 必須書類の準備 | 下記の6点を事前に揃えておく。 |
ハローワークに持参すべき必須書類(6点)
- 雇用保険離職票(-1、-2):2枚セットです。
- 雇用保険被保険者証
- 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
- 証明写真(縦3.0cm×横2.5cm を2枚)
- 印鑑(シャチハタ不可)
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード(振込先口座確認用)
離職票って実際に契約満了日からどれくらいで届くのか?
懸念されるのはここです:離職票の遅れ=支給開始が大幅に遅れる
一般的に派遣会社から離職票が届くまでの期間は、契約満了日(退職日)から10日〜2週間(14日)が目安とされていますが、派遣会社の事務処理やタイミングによって遅れることが多々あります。
例えば、派遣会社の最後の給料計算のタイミングや、3月〜4月の年度替わり・ボーナス支給後の時期などは、ハローワークの繁忙期で処理も遅れがちになります。
- すぐ確認・催促する: 契約満了前に、派遣会社の担当者に「離職票が失業保険の手続きに必須なので、退職後【〇月〇日(退職日から10日〜14日後)まで】に確実に届くよう手続きを進めてください」と具体的に伝え、期日を設定して催促しましょう。
- 2週間経っても届かなければ: 2週間待っても届かない場合は、すぐに派遣会社に電話で進捗を確認しよう。
50代派遣オヤジが知っておくべき最重要ポイント
失業保険の給付日数は年齢と加入期間で変わりますが、50代は明確に優遇されています。
- 45〜59歳+契約満了(会社都合相当)+加入1年以上なら、180日コース(半年)の可能性が高い。半年あれば、焦らず次を探せる余裕が生まれます。
実際にもらえる金額のリアルと計算方法
「失業保険は想像より少ない」というのは正しいです。計算式は以下の通りです。
基本手当日額 = (直近6か月の総支給額÷180)× (給付率0.5~0.8)
【正確に計算する】おすすめのシミュレーションサイト
金額を細かく計算したい場合は、以下のツールが役立ちます。
失業保険・失業手当計算(LUFT)

シミュレーションを行う際、手元に以下の情報を用意しておくとスムーズです。
- 離職日(退職日)の年齢
- 離職前の6ヶ月間の賃金総額(※賞与や退職金は除く)
- 雇用保険の被保険者期間(働いていた期間)
- 離職理由(今回は「契約期間満了=会社都合相当」として入力してください)

これらのサイトで事前に計算しておくと、「実際にもらえる金額」の具体的なイメージが湧き、今後の生活設計が立てやすくなりますよ。
クーリング期間と失業保険の「相性の悪さ」
クーリング期間に入ったら失業保険をもらいながら休めるのか?
結論:「次も同じ職場で働く予定が明確」だと判断されると、求職活動の意思なしと判断され、不支給になる可能性があります。
失業保険は「働く意思がある人」が対象です。ハローワークでの質問には「現時点では未定」「きちんと求職活動します」と答えるのが正しい対応です。

「クーリング期間後もまた雇ってもらえるみたいなんで、3か月間で大丈夫っす」なんて迂闊に言ってしまうと不支給になる可能性があります!気をつけないと・・・・・・。
派遣社員がハローワークでつまづく点
「更新拒否」は自己都合扱い: 派遣会社が「更新しない」のは会社都合相当ですが、あなたが「更新しない」と申し出た場合は自己都合扱いになるため要注意です。
【重要】3年ルールによる契約終了: わたしのように「派遣の3年ルールによる契約終了」を迎えた場合は、派遣元との契約更新を希望していても派遣先との契約が終了したことになり、特定理由離職者(会社都合相当)として扱われます。
まとめ:50代の命綱を確実に掴むために
50代の派遣社員にとって、失業保険は次の仕事を選ぶための「命綱」です。
- 次を選ぶ余裕ができる
- 焦ってブラックに転落するリスクが減る
- クーリング期間・無収入の空白を埋められる
- 数ヶ月〜半年分の生活費の柱になる
制度を知っているかどうかで、人生の安心感は本当に変わります。
賢く利用して立ち回りましょう!
【最重要の盲点】復帰後の資金計画も忘れずに
再就職後、働き始めてから最初の給与が振り込まれるまで約1ヶ月〜1.5ヶ月の無収入期間が発生します。この復帰後の空白期間の生活費は失業保険では賄えません。この期間の資金計画まで立てておくことが、再スタートを成功させるための最重要ポイントです。
この情報が、あなたの今後の活動の役に立つことを心から願っています。



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