第1回:派遣社員が避けて通れない「更新」の仕組み【2025年版】

更新を制する者が派遣を制す 働き方・キャリア

派遣社員と言う働き方

派遣社員として働き始めて、やっと職場にも慣れてきた。
でも安心するのはまだ早い。派遣社員には、正社員にはない「更新」というシステムがあります。

最初は私自身もよくそのシステムが理解できず、ある日突然、来月一杯で業務終了ですなんて恐ろしい宣告を受けて(笑)すごく焦りまくった苦い経験がありました。

派遣社員として働く誰もが、契約期間が終わるときに直面する「更新」。派遣社員にとっての更新とはどのような仕組みで成り立っているのでしょうか?

ハチロク
ハチロク

この記事は私が派遣社員に初めてなった頃に下書きとして書いたものを、ちょっとだけ慣れてきた今、改めて書き加えて公開したものになります。


1. そもそも「更新」とは?

派遣社員の「更新」と言うのは、派遣先の会社で今後も働きます、という、簡単にいうと「働く期間の更新」のこと。

  • 派遣社員の契約は有期(1〜3か月ごとが一般的)
  • 契約終了時に「次の期間も働きますか?」「派遣先は契約を続けますか?」と確認される
  • つまり更新されなければ、その時点で契約終了=無職に直結する

正社員なら定年まで働くのが前提なので「次の3か月も雇ってもらえるか?」なんて考えないですよね。派遣社員にとっては、日常的に付きまとう現実です。


2. 更新の流れ

契約更新の連絡を待つ男性

通常、契約満了の1か月前くらいに派遣元(あなたが登録している派遣会社)から連絡が来ます。

内容は「派遣先から更新依頼がありましたが、継続されますか?」という意志確認。

その派遣先で継続して働きたければ、続けたいなら「引き続きお願いします」と答えて完了です。書面や手続きが必要な場合もあるそうですが、私は今のところメールでのやり取りです。

ちょっと意味合いは変わりますが、派遣先の業務自体が終了してしまう時も一カ月前くらいにその旨、連絡がありました。

この時はしっかりと契約書を読んでいなかったので何とも言えませんが、こんな風に突然終わりを告げられることもあったりします。

その業務自体が終了なので、個々の意思に関わらず一同全員退職になります。恐ろしいですね(笑)


3. 更新を勝ち取るためにできること

その職場が自分に合っていたらそのまま更新し続けて働きたいですよね?

特に私の年齢になると次の派遣先がすぐに見つかることはなかなかありませんので、それはもう必死でしがみつきたくもなります。

でも、派遣社員が直接派遣先と交渉したり、更新について話をするのはタブーです。派遣社員が契約しているのはあくまでも派遣元。逆に、派遣先から「直接雇用したいから考えて欲しい」と言われるのもタブーらしいです。

直接雇用ですと更新がなくなるし、また失業する不安も無くなるし自分たちにとっては願ってもない話と思って飛びつきがちですが、実際は色々と難しい一面がありそうです。

これまで派遣会社がやってくれていた給与や福利厚生の交渉を自分でしないといけなかったり、そもそも「引き抜き」のようなルール違反を持ちかけてくる会社を信用していいものか?と冷静に考える必要もありそうです。

では正当なやり方で穏便に更新してもらうにはどうしたらいいのか、自分に出来ることを考えてみます。

パフォーマンスの向上

  • 「あの人は使える、これからも居て欲しい」と思ってもらえる成果を出す
  • ミスを減らす・効率化・チーム全体のまとめ役になる

コミュニケーション

  • 一言の報告や感謝で雰囲気は大きく変わる
  • 社員や派遣仲間との距離を縮める努力が、更新への安心感につながる
ハチロク
ハチロク

元々オフィススキルがまったくなかったわたしは、歳の功で職場の雰囲気やコミュニケーション作りに集中しました。(ここしか推しがないとも言える)

いま、SV職にさせていただいたことは、まとめ役を十分に評価していただけた結果だと思っています。

スキルの習得

  • 派遣会社のeラーニングやセミナーを活用
  • 私自身、ExcelやWordの勉強を重ね、MOS資格を取得して自信につながった
ハチロク
ハチロク

私の場合は極端だと思いますが、そもそもすべて独学で、プライベートの中で使ってきたワードやエクセル。そのままビジネスで通用するなんて思っていなかったので、なんとか皆さんに追いつこうと勉強をつづけました。

フィードバックの受け入れ

  • 指摘を改善に結びつけ、進捗をきちんと報告
  • 「改善に取り組んでいる」と見てもらえるだけで信頼度が上がる

4. 更新の限界と不安

色々と努力をしても、いずれは契約が切れてしまうのが派遣社員の厳しいところ。

派遣先が業務縮小をしたり、私が経験したように業務自体が終了してしまうこともあります。

初めて「派遣社員」として働いたのは、「データ入力」の仕事でした。とにかくわき目も降らず、一言も会話もせず、ただ黙々とマシーンのように(笑)キーボードを叩き続ける。

わたしは案外こんな仕事も好きですし、何よりも初めて「オフィスワーク」(と、呼べないか(笑))に就けて嬉しかったことを覚えています。

すべてがそうかはわかりませんが、この職場は「業務委託」のような形で「データ入力」の仕事を請け負っていたのだと思います。

その「業務」自体が満期だったようで、突然の終了宣言。
そこで働いていた数百人の派遣社員は全員終了です。

あぁ、これが「派遣社員」という働き方なんだなぁと初めて知った経験でした。


まとめ

派遣社員にとって更新は避けられない現実。
更新があるから安泰ではなく、更新が切れれば無職、更新が続いても3年の壁があります。

だからこそ、

  • 更新をただ待つのではなく、自分の評価を高める
  • 更新のたびに「次の働き方」を考える
  • スキルや人間関係を積み上げていく

この意識が必要だと実感しています。

次回は、この更新の先にある「3年ルール」について、派遣社員目線で深掘りしてみます。

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