はじめに:点数に惑わされるな。答えが同じでも不正解になる理由
MOS Excel 365 エキスパート試験の独学も第14週目。試験本番が2週間後に迫り、ひたすら模擬試験と「苦手ノート」を繰り返す日々を過ごしています。
今週は、「答えは合っているのに不正解」という現象に何度も直面し、頭を抱えました。これは、単なる知識不足ではなく、「Excelの機能を正しく理解しているか」、そして「問題文の指示を正確に読み取っているか」という、試験ならではの壁です。
今回は、私が実際に直面した「正解なのに不正解」になった2つの事例と、その背後にある試験の意図、そしてそこから学んだ「結果を出すため」の学習法について、皆さんと共有したいと思います。
先週の記録はこちら
MOS Excel エキスパート独学記 #13 | 模擬試験15回分の先に。「IFS関数」と「条件付き書式」の鬼門を乗り越えろ
📅 学習期間:8月11日〜8月17日
🎯 今週の目標:引き続き模擬試験と苦手部分の克服
📊 1週間の学習記録:答えは合っているのに不正解!なぜ?
日付 | 内容 | 所要時間 | メモ・感想 |
8/11(月) | 模擬試験と復習 | 120分 | ・祝日なので気合を入れてやったものの、自信たっぷりなのに不正解が。ここから今週は魔のルーティンに入る |
8/12(火) | 疲労でダウン | 0分 | ・連休明け+人手不足のハードワークで疲労困憊。勉強できず。 |
8/13(水) | ブログ投稿を言い訳に | 0分 | ・TickTick記事の投稿に全振り。 |
8/14(木) | 模擬試験と復習 | 60分 | ・答えは完璧だと思ったのに、不正解。手順は合っているはずなのに、なぜ?と頭を抱える。 |
8/15(金) | 苦手ノート復習 | 50分 | ・模擬試験で間違えた問題を一つずつ潰す。特に「結果は同じでも不正解」になったものに重点を置く。 |
8/16(土) | 模擬試験 | 60分 | ・問題文を落ち着いて読むように注意。細かい指示を見落とさないように。 |
8/17(日) | ランダム試験&まとめ | 60分 | ・模擬試験で発見した「正解なのに不正解」の理由を分析。これらの気づきが本番の合格につながると確信。そしてこの記事を書いています。 |
正解なのに不正解!Excel試験の「意地悪な」3つの落とし穴
今週私が直面した、答えは合っているのに不正解になる原因と凡ミスを、3つの事例から解説します。これは、実務では許容される操作でも、試験ではNGとされる、MOS試験ならではのルールです。
今回はもう訳がわからない(なぜ不正解かわからない)ので、AIに「なぜ間違ってるんじゃ!」と聞くことに。(緑色のボックスの中にAIのアドバイスを書いてます)
1. 鬼門①:条件付き書式「コピペ」はNG!範囲はまとめて選択
しかし、なんでこうも「条件付き書式」ばかり間違えてしまうんでしょうか(笑)すっかり苦手意識が出来てしまいました。
今回の不正解は以下の通り。
●書式を設定したい最初のセル(例: A1
)に条件付き書式を適用する。
●そのセルをコピーし、書式を適用したい他のセル(例えば列の範囲)に「書式なしコピー」で貼り付ける。(ダブルクリックでコピーした後に、「書式なしコピー」を選ぶ)
これは、「Excelの機能を使う」という問題の意図を満たしていないためです。MOS試験では、複数のセルに同じ書式を適用する場合、最初に適用したい範囲をすべて選択してから、条件付き書式の設定を行うのが正しい手順です。手動でのコピペは、Excelの機能を十分に使いこなせていないと判断される可能性があります。

解答動画でも確かに「最初に適用したい範囲をすべて選択」してから、設定をしていました。手動でのコピペって言うか、セルの右下に出てくる「+」をダブルクリックするのも「Excelの機能を十分に・・・」なんて愚痴の一つも言いたくなります(笑)
2. 鬼門②:HLOOKUPかIFSか?問題文の「検索して」が鍵
問題はこちら
問題:シート「後期」の「判定」の列に、「<判定レベル>」の表を検索して「前期比」に対応する「判定記号」を表示する数式を入力してください。

<判定レベル>の表に「0%以上」なんて「文字列」な値が入っているので、このままで参照はできない、と思った私は、
=IFS([@前期比]>=1.5,$k$4,[@前期比]>=1.2,$J$4,[@前期比]>=1,$I$4,[@前期比],$H$4)
と、コツコツと入力をし(笑)、「150%って、1.5って入力するんだなぁ」なんて呑気に感動をし、きちんと結果が表示されたことで満足していました。
問題文に「検索」というキーワードがある場合、VLOOKUP
やHLOOKUP
といった「検索」機能を持つ関数を使うことが解答として求められます。たとえ別の関数で同じ結果が出せたとしても、それは「問題の意図を汲み取っていない」と判断されます。これも、Excelの機能を適切に使いこなせるかを見られているわけです。

例えばこの問題の回答動画は、HLOOKUPの数式が入力されて、
「このように入力します。解答後の画面です。」だけです。
これではいったいなぜHLOOKUPを使わなければいけないのか?なんで私のやり方では不正解なのかがまったくわかりません。不親切極まりない(笑)
こういう時に、AIに愚痴を言って教えてもらうのはとても重要です。
正直に告白しますとめったに使わない「HLOOKUP」関数は完全に頭から抜けてました(笑)また、先週「IFS」を重点的に学んだことで、頭の中が「IFS」モードになっていたのかもしれません。
鬼門③:問題文をしっかりと細かいところまで読んでいない
問題はこちら
問題:シート「輸送コスト」の輸送箱数を変化させる2つのシナリオを登録してください。1つ目はシナリオ名「シナリオA」、佐藤運送「300」、高橋通運「0」、ダイワ「200」、2つ目は・・(中略)・・。登録した2つのシナリオをもとに、セル【G8】の「総コスト」を比較するシナリオ情報レポートを作成してください。
読むだけで「やばい、やばい」と焦ってくるような長文の問題。ついつい肝心なところを見逃しがちです。
この問題で私が間違えた個所はここです。
「結果を出力するセル」の値を選択

あらためてきちんと問題文を見てみると、
登録した2つのシナリオをもとに、セル【G8】の「総コスト」を比較するシナリオ情報レポートを作成してください。
と、ちゃんと書いてあります。つまり、こちらが正解です。


このミスに関しては「詰めが甘い!」としか言いようがないのかもしれませんね。ただ、こういう複雑な問題は試行錯誤しながらおっかなびっくり解いているので、この場合は「シナリオの情報」表示まで進めたことで、達成感があって(笑)
そもそもなんのために「シナリオ」を作るのか、理解不足だったことも原因です。
肝心の最後の部分。充分気をつけようと思います。
📚 私のMOS Excelエキスパート学習方法(最新版)
週を重ねるごとに、少しずつ学習方法も変わってきています。
これまでの学習方法に加えて加筆していきますので、過去投稿と同じ部分もありますがご参考までにどうぞ。
1. 朝のインプット:テキストで確認と動画視聴
朝、まずは「FOM出版 よくわかるマスター」のテキストで今日学ぶ「章-節」を改めて確認します。
どんな関数を学ぶのか?どんな機能を学ぶのか?など、その日の学習範囲を把握します。
私がお世話になっている動画はこちら
朝夕の通勤電車の中で、YouTube動画を見ます。
MOSExcelエキスパートの動画は、アソシエイトに比べると本当に少なくて残念なのですが、私は、「オンラインパソコンスクール♥キャリアデザイン」さんの「MOSエクセルエキスパート出題範囲完全網羅講座/Excel2019【データ無料】」を主軸に見ています。
ただ、こちらの動画は動画名からもわかる通り「Excel2019」編なので、私が受けようとしている「Excel365」とは範囲が若干異なります。
その場合は、個別で解説をしてくれている動画を見て補完学習しています。
2. 注目のYouTubeチャンネル:PC活用チャンネルさん
今回も私が間違えた問題をピンポイントで解説頂いているPC活用チャンネルさんです。
説明がとても丁寧なので、覚えやすいチャンネル。復習に多用させていただいています。
【Excel】シナリオの使い方を解説
3. 夜のアウトプット:テキストと問題演習、AI活用
家に帰ったら、YouTube動画で見た範囲をテキストを使って勉強して、問題を必ず解きます。
そこですんなり解けなかったり、納得できないところがあったらAIに問題を作ってもらって解きながら勉強しています。
AIに問題を作ってもらう方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
使うAIによって個性が出ていて面白いですよ。
MOS Excel エキスパート独学記 #3 | AI活用で効率復習!XLOOKUP関数の問題演習とAI比較
4.模擬試験プログラムの徹底活用
模擬試験を解く日を作り、ランダムな問題にチャレンジすることで少しでも多くの問題と、問題文の癖や傾向に慣れるようにします。特に、間違えた問題や解答手順が思いつかなかった問題は、繰り返しノートに書き出し、集中的に復習します。
5.「苦手ノート」の作成と反復(重要!)
模擬試験で間違えた問題、解答手順がまったく思いつかなかった問題、時間がかかった問題、そして結果は正解なのに間違え扱いになる問題の癖や考え方を厳選し、専用のノートに書き出します。
その際、単に正解だけでなく、「なぜ間違えたのか」「どこに気づけなかったのか」「どう考えれば正解にたどり着けたのか」という思考プロセスを詳しく記録します。
このノートを徹底的に反復し、弱点を一つずつ潰していきます。
💡 今週の気づきと今後の課題
結果が同じでも、違うやり方で不正解になる。
MOS試験が単なる知識のテストではなく、「Excelをいかに効率的かつ正しく使いこなせるか」を試すものだとあらためて痛感。
ひねくれもので頭の固いオヤジにとっては、気持ちを入れ替えるくらいの覚悟が必要です・・・・・・。
今回、HLOOKUPの問題のように、すっかりその存在を忘れていた関数を使う問題については、もうこれはあきらめよう!(笑)と言いたくもなりますが、出来るだけ本番までに多くの問題を解いて、出題頻度の低い関数も記憶に残るように努力します。
📝 今週のまとめと次週への抱負
今回の経験から、何よりも重要なのは「問題文を隅々まで読み、意図を正確に汲み取る」ことだと痛感しました。
来週は、苦手ノートで重点的に復習し、本番に向けて体調を整えることに集中したいと思います。

この学習スケジュールは毎週末に一週間の記録として連載していきます。
では、また来週。
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