MOS Excel エキスパート独学記 #10 | 激務と戦い、ついに合格ライン突破!しかし、油断できない「見えない壁」と「INDEX/MATCH」の呪縛

模擬試験は突破したものの安心できないイメージ 仕事とスキル

はじめに:テキスト完走!そして「合格ライン」の光、しかし…

MOS Excel 365 エキスパート試験の独学もいよいよ第10週目。今週は、これまで手付かずだったピボットテーブルとピボットグラフの学習に取り組み、ついにテキストの全範囲を完了することができました!

多忙を極める仕事と猛暑の狭間で、正直、PCを開くことすらできない日もありました。体力的にも精神的にも消耗しきっていましたが、週末の三連休が最高のチャンス。

「このままではまずい!」と奮起し、早朝から模擬試験プログラムに挑戦したところ…なんと、84点を記録!ようやく合格ラインを超えることができました!

しかし、喜びに浸るのも束の間。「解答への道筋すら見えない問題」や、「制限時間内に解き終えるものの、まだまだすんなり解けない問題」といった、新たな課題。

特に「INDEXとMATCH関数の組み合わせ」で回答しなさいという問題では、思わず「やべっ…」と声が出ました(笑)。試験本番が来月に迫る中、ここからが本当の勝負だと痛感しています。

今回は、テキストを完走した喜びと、多忙な中での学習の工夫、そして合格ライン突破の先に待っていた「見えない壁」について、さらに多くの学習者が苦手とするINDEXとMATCH関数の仕組みについても、私自身の理解を深める意味で解説を交えながら、皆さんと共有したいと思います。

先週の記録はこちら

【MOS Excel独学記 #9】焦り!模擬試験で「パレート図の罠」とグラフの壁にハマった話


📅 学習期間:7月14日〜7月20日

🎯 今週の目標:テキストを最後までやり抜く


📊 1週間の学習記録:激務の中、テキスト完走と合格ライン突破!

日付内容所要時間メモ・感想
7/14(月)第4章2「ピボットテーブルとピボットグラフ」学習50分・苦手意識があったピボットテーブル。しかし、ExcelドカタCHさんの動画でスムーズに基本を理解。テキストへ。
7/15(火)第4章2 学習続き50分・ピボットグラフの作成とカスタマイズ。思ったより奥が深く、設定項目が多い。
7/16(水)仕事の多忙で学習できず0分・激務と猛暑で身体が消耗しきっている。PCを開く体力も気力もなく、学習ゼロの日。焦る。
7/17(木)第4章、章末テスト60分・グラフは意外と高得点。ピポット系も動画のおかげで基本はしっかりと押さえられていた。ありがたい!
7/18(金)体調不良で学習できず25分・消耗しきった身体が言うことを聞かず、この日も学習を断念。モチベーション維持の難しさを痛感。
7/19(土)三連休初日!模擬試験(1回目)60分・早朝から集中して模擬試験に挑戦。久しぶりのまとまった学習時間。結果は前回より向上したが、まだ課題山積。特にINDEXとMATCHの問題で撃沈。
7/20(日)模擬試験(2回目)&苦手分析75分84点獲得!ついに合格ライン超え! しかし、すんなり解けない問題、道筋が見えない問題、制限時間内のクリアなど、細かい課題が浮き彫りに。苦手ノート作成に着手。

「苦手」を克服!ピボットテーブル学習で実感した「動画学習」の威力

長らく苦手意識があったピボットテーブル。その複雑さから避けてきましたが、いよいよ最終章ということで、覚悟を決めて取り組みました。

しかし、今回は学習前にExcelドカタCHさんの動画を先に視聴したことで、良い意味で先入観が覆されました。動画で全体像と基本的な考え方を把握してからテキストに入ったことで、驚くほどスムーズに理解が進んだのです。*「私の学習方法」にURL貼ってます

やはり、「視覚的な解説」と「操作のイメージ」を先行させる学習方法は、私には非常に合っていると再確認できました。

これで、テキストの全範囲を学習し終えたことになります!長かったですが、一つ大きな山を越えられた達成感があります。


激務と猛暑の壁:モチベーション維持の難しさ

今週は、梅雨明けからの真夏日で体調を崩す社員が多く、私自身も完全にオーバーワーク状態。連日深夜までの残業で、家に帰ってからPCを開く体力も気力も残っていない日が2日もありました。

身体が消耗しきっていると、どんなに「勉強しなきゃ」と思っていても、なかなかモチベーションが上がりません。正直、「もう休みたい…」と心が折れそうになる瞬間もありました。

しかし、週末の三連休が本当に救いでした。このまとまった時間があったからこそ、最後の力を振り絞って模擬試験に挑戦し、今回の突破口を開くことができました。改めて、コンディション管理の重要性と、無理のない範囲で学習を継続することの大切さを痛感しました。


模擬試験84点突破!しかし、見えてきた「もう一つの壁」

ついに模擬試験で84点を叩き出すことができました!合格ライン(700点/1000点満点、つまり70%)をようやく超えることができ、大きな喜びと達成感に包まれました。

しかし、そこで見えてきたのは、「合格ラインを超えたからこそ分かる、もう一つの壁」です。

  1. 「解答への道筋すら見えてこない問題」がいくつか残っている:
    • 合格点に到達しても、特定のタイプの問題や、複数の機能を複合的に使う問題では、未だに「どう手をつけていいか分からない」というものがありました。これは、単なる知識不足というより、「問題解決の思考プロセス」がまだ定着していない証拠だと感じています。
  2. 「すんなり解けない問題」が多い:
    • 制限時間内には一応全問解き終えているものの、スムーズに操作を進められず、何度も考え直したり、試行錯誤したりする問題が少なくありません。本番では、この「すんなり解けるか」が時間の余裕と正確性に直結します。
  3. 「INDEXとMATCH」の組み合わせ問題で思考停止:
    • 今回の模擬試験で最も手ごわかったのは、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて解答する問題です。この組み合わせは、VLOOKUP関数ではできない柔軟な検索が可能になる優れものなのですが、その仕組みを完全に理解しているかと言われると…。現状、苦手ノートに書き出しただけで、まだ本格的な対策には着手できていません。

テキスト全範囲の学習は終えましたが、ここからは、なりふり構わず「点数を取るための知識」をまずしっかりと付けること。そこから初めて「本番で確実に解ききる応用力」へとレベルアップさせるフェーズに入ると認識しています。


なぜExcelの「INDEX」と「MATCH」は最強なのか?初心者向け解説(私向け)

私と同じように「INDEXとMATCH、苦手…」と感じている方のために、ここで改めてこの二つの関数の仕組みと、なぜこれらが強力な組み合わせになるのかを、初心者目線で(主に私自身のために)解説したいと思います!

MATCH関数:検索値が「何番目」にあるかを見つける関数

まず、MATCH関数は、指定した範囲内で、検索値が「何番目(=相対的な位置)」にあるかを教えてくれる関数です。

  • 書式: =MATCH(検索値, 検索範囲, 照合の種類)
  • 例: 商品リストの中から「りんご」が何番目にあるか?
    • =MATCH("りんご", A1:A10, 0) → A1からA10の範囲で「りんご」が上から何番目のセルにあるかを返します。

つまり、MATCH関数は「答えの場所(行や列の番号)」を探す「GPS」のような役割だと考えると分かりやすいです。

INDEX関数:「指定した場所」の値を取り出す関数

次に、INDEX関数は、指定した範囲の中から、「指定された行と列の場所(位置)」にある値を取り出してくる関数です。

  • 書式: =INDEX(参照範囲, 行番号, [列番号])
  • 例: 10行5列の表の中から、3行目2列目の値は何か?
    • =INDEX(A1:J10, 3, 2) → A1からJ10の表の3行目、2列目(B列)にある値を返します。

INDEX関数は「この住所にあるものを持ってきて!」とお願いする「宅配便」のような役割です。

「INDEXとMATCH」の組み合わせが最強な理由

この二つを組み合わせることで、VLOOKUP関数ではできないような柔軟な検索が可能になります。

  • VLOOKUPの限界: 検索値は必ず「範囲の左端」にある必要があり、検索結果は右側の列からしか取り出せません。
  • INDEXとMATCHの強み:
    1. 検索値がどこにあってもOK: MATCH関数が検索値の位置を探すので、範囲のどこにあっても大丈夫です。
    2. どの列(行)のデータでも取り出せる: INDEX関数が「何行目の何列目」という具体的な位置で指定できるため、検索値の左側のデータでも、右側のデータでも自由に取り出せます。

つまり、MATCH関数で「探したいデータが〇行目にある」という情報(GPS)を手に入れ、その情報をINDEX関数に渡して「〇行目の×列にあるデータを持ってきて!」(宅配便)と指示する、という流れです。

一般的な組み合わせの書式: =INDEX(結果が欲しい範囲, MATCH(検索値, 検索値のある列の範囲, 0), MATCH(検索する列の名前, 列名がある行の範囲, 0))

この仕組みを頭で理解しても、実際に手を動かすと「あれ?」となるのが私の場合です(笑)。模擬試験で出た問題形式を徹底的に反復し、体で覚えるしかありません!


処方箋:苦手ノートで「見えない壁」を突破する!

試験がいよいよ来月に迫っています。ここからは、量より質。模擬試験で明らかになった課題を一点突破で攻略していきます。

各機能や関数の学習の際、単なる操作方法だけでなく、「この機能は何のためにあるのか」「どんな問題を解決するのか」という「意図」や「目的」を意識して理解を深めます。これにより、応用力が向上し、「道筋が見えない問題」への対応力が高まります。


【最重要】「苦手ノート」の作成と反復:

模擬試験で間違えた問題解答手順がまったく思いつかなかった問題時間がかかった問題、そしてINDEXとMATCH関数の問題を厳選し、専用のノートに書き出します。

その際、単に正解だけでなく、「なぜ間違えたのか」「どこに気づけなかったのか」「どう考えれば正解にたどり着けたのか」という思考プロセスを詳しく記録します。特にINDEXとMATCHは、「どのMATCHが、INDEXのどの引数に入るか」を意識して分解し、理解を深めます。

このノートを徹底的に反復し、弱点を一つずつ潰していきます。

「すんなり解く」ためのスピード練習:

各問題の目標解答時間を設定し、時間を意識して解く練習を増やします。特に複合問題や操作手順の長い問題で、無駄な動きをなくすことを目指します。

Excelの「意図」を深掘りする:

各機能や関数の学習の際、単なる操作方法だけでなく、「この機能は何のためにあるのか」「どんな問題を解決するのか」という「意図」や「目的」を意識して理解を深めます。これにより、応用力が向上し、「道筋が見えない問題」への対応力が高まります。


📚 私のMOS Excelエキスパート学習方法(最新版)

週を重ねるごとに、少しずつ学習方法も変わってきています。
これまでの学習方法に加えて加筆していきますので、過去投稿と同じ部分もありますがご参考までにどうぞ。

1. 朝のインプット:テキストで確認と動画視聴

朝、まずは「FOM出版 よくわかるマスター」のテキストで今日学ぶ「章-節」を改めて確認します。
どんな関数を学ぶのか?どんな機能を学ぶのか?など、その日の学習範囲を把握します。

私がお世話になっている動画はこちら

朝夕の通勤電車の中で、YouTube動画を見ます。

MOSExcelエキスパートの動画は、アソシエイトに比べると本当に少なくて残念なのですが、私は、「オンラインパソコンスクール♥キャリアデザイン」さんの「MOSエクセルエキスパート出題範囲完全網羅講座/Excel2019【データ無料】」を主軸に見ています。

ただ、こちらの動画は動画名からもわかる通り「Excel2019」編なので、私が受けようとしている「Excel365」とは範囲が若干異なります。

その場合は、個別で解説をしてくれている動画を見て補完学習しています。

2. 注目のYouTubeチャンネル:ExcelドカタCHさんと、じゃぱそんさん

特にExcelドカタCHさんの解説動画はとても分かりやすくてオススメです。「Excel職人」の筆字が渋い!

来週学習予定の「ピポットテーブル」についてわかりやすい動画を上げてくれています。

ピボットテーブルを使うなら、最初にこの基本ルールを理解しましょう【Excel】

ハチロク
ハチロク

Excel動画解説には人それぞれ特徴があって、視聴者の方も自分に合う動画、合わない動画があると思います。なのでほかの動画を批判するようなことはしませんが、私的にはこの「ExcelドカタCH」さんの解説が一番わかりやすいです。お世話になります。

試験対策のアドバイスが満載のアソシエイトの試験勉強でお世話になった「じゃぱそん」さんのYouTube動画。

今回学んだ「グラフ」の動画はこちら。じゃぱそんさん、相変わらず声が小さい(笑)

MOSExcelExpert4章:高度な機能を利用したグラフやテーブルの管理

じゃぱそんさんは、「試験に特化」したポイントをたくさん教えてくれます。私はもちろん合格はしたいですが、同時に業務でもしっかり使いたいので、時間を出来るだけかけて学ぶように心がけていますが、MOS試験はとても癖があるので、じゃぱそんさんのアドバイスやポイントは非常に役立ちます。

ハチロク
ハチロク

じゃぱそんさんの動画は音声が小さめです。なのでこの動画を見ている途中に入るCMや、別の動画に切り替えた時に、同じ音量のままだとびっくりする音量が流れるので注意(笑)

3. 夜のアウトプット:テキストと問題演習、AI活用

家に帰ったら、YouTube動画で見た範囲をテキストを使って勉強して、問題を必ず解きます。
そこですんなり解けなかったり、納得できないところがあったらAIに問題を作ってもらって解きながら勉強しています。

AIに問題を作ってもらう方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
使うAIによって個性が出ていて面白いですよ。

MOS Excel エキスパート独学記 #3 | AI活用で効率復習!XLOOKUP関数の問題演習とAI比較

4.模擬試験プログラムの徹底活用(NEW!)

模擬試験を解く日を作り、ランダムな問題にチャレンジすることで少しでも多くの問題と、問題文の癖や傾向に慣れるようにします。特に、間違えた問題や解答手順が思いつかなかった問題は、繰り返しノートに書き出し、集中的に復習します。


💡 今週の気づきと今後の課題

多忙を極める中でのテキスト完走と模擬試験合格ライン突破は、大きな自信となりました。しかし同時に、試験の真の難しさ、すなわち「知識の応用力」と「問題解決の思考力」、そして「INDEXとMATCHのような複合関数の深い理解」の重要性を再認識する週でもありました。

残り一か月を切った今、短い期間でこれらを極めるのは容易ではありませんが、今回見つかった具体的な課題を、苦手ノートを軸に一つずつ潰していくことで、本番での安定した高得点を目指します。モチベーション維持が難しい時期ですが、この成果を励みに、最後まで諦めずに走り抜けたいと思います。


📝 今週のまとめと次週への抱負

激務と猛暑の中での学習は本当に大変でしたが、諦めずに続けることで、ついに模擬試験で合格ラインを超えることができました。これは大きな一歩です!

しかし、ここからは「ただ覚える」ではなく、「どう使えば問題を解決できるか」という「質」の学習へとシフトする時です。特に、多くの学習者が苦手とするINDEXとMATCH関数は、重点的に攻略します。模擬試験で発見した「見えない壁」を、苦手ノートと反復練習で一つずつ打ち破り、MOSエキスパートの称号を掴み取ります。

来週は、苦手ノートを片手に、模擬試験の復習と弱点克服に本格的に取り組む予定です。今はなんとか理解できている「ピボットテーブル」も含め、片っ端から忘れる病のために、模擬試験も続けて解きつつ学習をしていこうと思います。

ハチロク
ハチロク

この学習スケジュールは毎週末に一週間の記録として連載していきます。

では、また来週。


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