MOS Excel 365 エキスパート試験の独学、第4週目。
今週は学習範囲が短すぎて思わぬ計算違いをしてしまいました(笑)。しかし、これが幸いして、これまで学習した内容の総復習にじっくり時間を割くことに。
特に頭を悩ませたのは、「関数の引数」です。Excelの引数はなぜこんなに複雑で分かりにくいのか?「真(TRUE)」や「偽(FALSE)」の意味の解釈に混乱したり、WEEKDAY関数の「種類」引数の謎に直面したり…。
この記事では、私が実際に経験した引数の意味が覚えられないという「記憶・理解力の壁」に対し、どのように向き合い、どう克服したのか、そのリアルな軌跡をお届けします。引数の覚え方や、AI活用、新しいYouTube動画の発見など、独学のヒントが満載です。
先週の記録はこちら
MOS Excel エキスパート独学記 #3 | AI活用で効率復習!XLOOKUP関数の問題演習とAI比較
📅 学習期間:6月2日〜6月8日
🎯 今週の目標:出題範囲3-3「高度な日付と時刻の関数を使用する」をマスターする
📊 1週間の学習記録(3-3「高度な日付と時刻の関数を使用する」)
日付 | 内容 | 所要時間 | メモ・感想 |
6/2(月) | NOW、TODAY関数を使って日付や時刻を参照する。 | 60分 | ・15分で学習し終えたので、ひたすら過去問題を解く |
6/3(火) | WEEKDAY関数を使って日にちを計算する | 60分 | ・日にちを計算する、じゃなくて曜日を数値で返すって書いてくれた方がわかりやすいのにと文句を言いながら学習する ・苦手な関数をYouTubeで学習し直す |
6/4(水) | WORKDAY関数を使って日にちを計算する | 20分 | ・他の表からデータを引っ張ってくる時に名前を定義しておくと便利だなとようやく気付く |
6/5(木) | 第1章から第2章の復習 | 60分 | ・じゃぱそんさんのYouTube動画で復習し直す |
6/6(金) | オフ日 | 0分 | ・今週の仕事の激務に疲れ果てて早々に撃沈 |
6/7(土) | 第3章の既出の復習 | 60分 | ・じゃぱそんさんのYouTube動画で復習し直す |
6/8(日) | ●AIに問題を出してもらう | 60分 | ・しっかりと納得できていない関数を重点的にAIに問題を作ってもらいながら復習した |
Excelの引数、なぜこんなに覚えにくい?真/偽とWEEKDAY関数の謎
Excelの引数はどうしてこうも複雑なのだろうか?
私はその原因の一つが、日本語訳のわかりづらさにもあると思っています。
そもそも普段の生活で「真」と「偽」を日常的に使うことってありますか?

あぁ、そのタマゴはこっちのスーパーで買って真だね

そうなんだよ、あっちのスーパーだと100円も高いからね。あやうく偽になるところだったよ
元々の「TRUE」と「FALSE」を日本語にしたものだから、こんなことになっている。と思うんです。
真(正しい)= 値が一致 = ”正しい”
偽(正しくない)= 値が一致しない = ”正しくない”
わざわざ「真」とか「偽」とか書かずに、正しい、正しくないでいいのに。
「真」と「偽」の混乱
なんだか中国の歴史小説に出てきそうな見出しになってしまいました(笑)
例えば、VLOOKUPの式を例にとると、引数に「検索方法」があります。
VLOOKUP(検索値、範囲、列番号、検索方法)
・検索方法
FALSE:完全に一致するものを検索します。
TRUE:検索値が見つからない場合、検索値未満で最も近い値を検索します。
※検索値は昇順に並べておく必要があります

完全に一致するものが、TRUEじゃないの??
と、頭の固い私は困惑します。完全一致こそ「真」(TRUE)ではないのか!と言いたくもなります。
検索値が見つからない場合の「検索値未満で最も近い値」といった、なんとなくぼんやりとした(そうでもないですか?)結果を出してくるのはいかがなものかと(笑)

Excelの学習動画などを見ていると、
「●●の関数の場合、TRUE(またはFALSE)が使われることが多いので、FALSE(またはTRUE)は覚えなくてもいいです」
などと説明されている場合があります。
そうは言われても、そこはきっちり覚えておきたいんですけどね。
本番試験で意地悪な問題が出たら混乱しそうですし。
WEEKDAY関数の「種類」引数、これって何?
先週の学習報告の最後に、私はこんなことを書いていました。
来週は第3章-3「高度な日付と時刻の関数を使用する」に進みます。実は私は仕事でも「TODAY」や「NOW」関数を使ったことがないのです。
ちょっとビビってますが来週も数ページで終わる「章」なのでじっくり時間をかけて、「復習」もしっかりして着実に理解していこうと思います。
お恥ずかしい(笑)。ビビるも何も・・・・・・。
TODAYも、NOWも引数すらない関数でした。
=NOW()
現在の日付と時刻を表示します。
=TODAY()
本日の日付を表示します。
ところで、今週学んだ新しい関数「WEEKDAY」関数。
この引数が非常にややこしいんです。
=WEEKDAY(シリアル値、種類)
シリアル値:日付、または日付が入力されているセルを指定。
これは難しいことはありませんが、問題は「種類」という引数。
曜日の基準になる種類を指定します。
種類(引数に指定する値) | 指定した種類に対応する曜日の番号 |
---|---|
1または省略 | 日曜日が1(月2、火3・・・・土7) |
2 | 日曜日が7(月1、火2・・・・土6) |
3 | 日曜日が6(月0、火1・・・・土5) |
どうです?「何これ?」って私は見た瞬間思いました。
「1または省略」と「2」については、よくカレンダーの設定でもあるように、日曜日スタートか月曜日スタートかって考え方でいいんですけど、「3」は何さ(笑)
なぜ急に「0」が出てくるの?と混乱。「0」て(笑)
複雑な引数は「無理に覚えない」が吉?
もうこういうややこしいのは、いちいち覚えるのも無駄ですし、中途半端に覚えて間違ったら目も当てられません。
ほかの関数の引数でもそうです。
例えば先週勉強した「XLOOKUP関数」の引数ですが、
=XLOOKUP(検索値、検索範囲、戻り範囲、見つからない場合、一致モード、検索モード)
と、もう引数が6つもあります。(後半の3つはオプションです)
さらに、「一致モード」には以下の4種類が。
一致モード
種類 | 説明 |
---|---|
0または省略 | 完全に一致するものを検索。検索値が見つからない場合は「#N/A」を返します。 |
-1 | 完全に一致するものを検索。検索値が見つからない場合、次に小さいデータを返します。 |
1 | 完全に一致するものを検索。検索値が見つからない場合、次に大きいデータを返します。 |
2 | ワイルドカード文字を使って検索します。 |
さらにここに、4種類の「検索モード」が加わるといったい何万通りの組み合わせがあるんだ!(そんなにはない)と、もう覚える気力すらなくなります。
無理に覚える必要はないと開き直る
ここで私の十八番の登場です。
第2週目の記事で書いたこの方法を使います。
WEEKDAY関数の場合
式の入力の途中で、[種類]の引数を入力するときにポップアップでこのような表示が出てきます。


さすがにこれを覚えろというのは酷だろうというExcelさんの思いやりが垣間見えます。
それと、1と17、2と11は同じ結果が返ってくると思うんだけど。
あるいは、関数の入力ボックスを使う場合は、関数の入力ボックスで、種類のところにカーソルを移すと下にヒントが出てきます。

この場合は、
種類には戻り値の種類を表す
1(日曜=1~土曜=7)、
2(月曜=1~日曜=7)、
3(月曜=0~日曜=6)
のいずれかの数字を指定します。
「いずれかの数字を指定」と書いてありますが、最初のやり方(ポップアップ)で見た時は、1~3と11~17の指定が出来るようになっています。謎。
ちなみにこの関数の使いどころがいまいちわからないのですが、こんな風に出題されます。
カレンダーの中で毎週水曜日は「休館日」と表示されるようにしなさい、そうでない場所には何も表示しません。種類は月曜日を「1」とします。
この場合、各曜日を数値化することで、IF文などで使えるようになります。
例:=IF(WEEKDAY((範囲)=3),”休館日”,””)

実際の問題では指定された「種類」に合わせて適切な数値を選択します。例えば種類2なら月曜日が1なので水曜日は3、種類3なら月曜日が0なので水曜日は2です。
XLOOKUP関数の場合
先週、AI(Gemini)に作ってもらった問題を解きながら見ていきましょう。
前提: 以下の2つのワークシートがあることを想定します。

問題4:逆方向の検索(担当者からの商品ID検索)
特定の担当者が最後に注文した商品IDを検索してください。
操作指示:
- 新しいシートを挿入し、シート名を「最終注文」としてください。
- A1セルに「担当者名」、B1セルに「最終注文商品ID」と入力してください。
- A2セルに「佐藤」と入力してください。
- B2セルにXLOOKUP関数を使用して、「佐藤」さんが
注文データ
シートで最後に注文した商品IDを検索し、表示してください。
順番にやっていきます。
こちらは式を直接入力していく場合に出てくるポップアップ。

こちらは「関数の入力ボックス」を出してから式を作っていくやり方。


WEEKDAY関数の時には、関数の入力ボックスを使った式の組み立てでもうまくいきましたが、XLOOKUP関数の場合はそうはいかないのです!
例えば、「検索モード」引数を入れるところで出てくるヒント(赤枠部分)には、

検索モードには使用する検索モードを指定します。既定では、先頭から末尾への検索が使用されます。
と書かれています。
ただ、今回の問題の場合は、
最後に注文した商品IDを検索してください。
とあるので、先頭から末尾への検索ではなく、末尾から先頭への検索をする必要があります。

あれ?検索モードの既定って「1」だっけ?そうすると「末尾から先頭への検索」は・・・「-1」でいいのか?えぇい、一発勝負だ!
と、神頼みになってしまいます(笑)
XLOOKUP関数の場合は、「関数の入力ボックス」ではなく、「ポップアップ」を見ながら式を組み立てていく方が分かりやすいのです。なぜなら、しっかりとヒント(赤枠部分、検索モードの各設定)が出てくるからです。


このように、関数によって「ポップアップ」か「関数の入力ボックス」か、ヒントがしっかりと書かれている方を適宜選んで、ゆっくり慎重に式を組み立てていくと、わざわざ難解な引数を覚えなくても乗り切れそうです。
📚 私の学習方法(最新版)

週を重ねるごとに、少しずつ学習方法も変わってきています。
これまでの学習方法に加えて加筆していきますので、過去投稿と同じ部分もありますがご参考までにどうぞ。
1. 朝のインプット:テキストで確認と動画視聴
朝、まずは「FOM出版 よくわかるマスター」のテキストで今日学ぶ「章-節」を改めて確認します。
どんな関数を学ぶのか?どんな機能を学ぶのか?など、その日の学習範囲を把握します。
私がお世話になっている動画はこちら
朝夕の通勤電車の中で、YouTube動画を見ます。
MOSExcelエキスパートの動画は、アソシエイトに比べると本当に少なくて残念なのですが、私は、「オンラインパソコンスクール♥キャリアデザイン」さんの「MOSエクセルエキスパート出題範囲完全網羅講座/Excel2019【データ無料】」を主軸に見ています。
ただ、こちらの動画は動画名からもわかる通り「Excel2019」編なので、私が受けようとしている「Excel365」とは範囲が若干異なります。
その場合は、個別で解説をしてくれている動画を見て補完学習しています。
2. 注目のYouTubeチャンネル:ExcelドカタCHさんと、じゃぱそんさん
特にExcelドカタCHさんの解説動画はとても分かりやすくてオススメです。「Excel職人」の筆字が渋い!

Excel動画解説には人それぞれ特徴があって、視聴者の方も自分に合う動画、合わない動画があると思います。なのでほかの動画を批判するようなことはしませんが、私的にはこの「ExcelドカタCH」さんの解説が一番わかりやすいです。お世話になります。
今週から始めたのは、アソシエイトの試験勉強でお世話になった「じゃぱそん」さんのYouTube動画です。エキスパート編がいつの間にか完成していました!
じゃぱそんさんは、「試験に特化」したポイントをたくさん教えてくれます。私はもちろん合格はしたいですが、同時に業務でもしっかり使いたいので、時間を出来るだけかけて学ぶように心がけていますが、MOS試験はとても癖があるので、じゃぱそんさんのアドバイスやポイントは非常に役立ちます。

じゃぱそんさんの動画は音声が小さめです。なのでこの動画を見終えた後に、同じ環境で音楽を聴いたり別の動画を見る時は音量注意(笑)
3. 夜のアウトプット:テキストと問題演習、AI活用
家に帰ったら、YouTube動画で見た範囲をテキストを使って勉強して、問題を必ず解きます。
そこですんなり解けなかったり、納得できないところがあったらAIに問題を作ってもらって解きながら勉強しています。
AIに問題を作ってもらう方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
使うAIによって個性が出ていて面白いですよ。
MOS Excel エキスパート独学記 #3 | AI活用で効率復習!XLOOKUP関数の問題演習とAI比較
💡 今週の気づき・今後の課題
- 本業の仕事が多忙になり、なかなか夜に勉強する時間を確保するのが難しい一週間でした。
特に金曜日は疲労困憊でPCを開く元気もなくそのまま就寝。
その分、じゃぱそんさんのエキスパート編が投稿されていのたで電車の通勤時間に学ぶことができました。助かった~。
📝 今週のまとめと次週への抱負
来週は第3章-4「データ分析を行う」の節に進みます。
習得すべき機能や関数は、今度こそまったくの未知の世界で非常に難しそうな雰囲気があります。
ちょうど7項目に分かれているので、毎日1つずつ確実に覚えていかないと復習の時間も取れそうにありません。
仕事とプライベートの体力&脳みそ配分をうまくやって、この難所を乗り切ろうと思います。

この学習スケジュールは毎週末に一週間の記録として連載していきます。
では、また来週。
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