データ入力などの仕事を探していると、たまに大量募集の案件を見かけます。
例えば、「4月スタート 100名大量募集!経験不問・未経験者大歓迎」のようなもの。
これは年度が替わり、官公庁などが新たなプロジェクトを開始したりする時に見かけたりします。
もちろん官公庁絡みじゃなくても、数十名規模なら大量募集はそんなにレアな案件ではありません。
募集人数が多ければ採用確率も上がる、と考えがちですが私が体験して気づいたことをご紹介します。
リーダー職こそ狙い目
ずばり、データ入力などの大量募集の狙い目はリーダー職です。
50名規模の募集があったとします。
仕事の量や進め方などで当然変わってきますが、例えば10名単位で5つのグループに分けて作業を進めていくとします。
全体を統括するのはSV(スーパーバイザー)と呼ばれる方で、社員の方だったり経験豊富でスキルも高い方が担当します。
次に5つに分けた各グループごとに、グループ長(名前は様々)が配置されることがあります。
この募集にありつけると、他の一般作業よりも時給が高く設定されているといううま味があります。
そうかもしれないけど、気楽な入力作業の方が人数も多いし採用されやすいのでは?と考えますよね?
大量募集の現実
大量募集でも採用されないことが多いのが現実です。
理由はいくつか考えられますが、ハードルが低い分、応募が集中すると言うのが一番大きいのではないでしょうか。
やっぱり誰でも同じ事を考えますよね。
門戸が広いほど採用される確率は上がると。
大人数の募集は、多くが「年齢不問、未経験ok」です。スキルも経験もない中高年にはありがたい条件です。
しかし当然中高年だけではなく、若い方たちもこぞって応募してきますし、ある程度データ入力の経験がある人ももちろん応募してきます。
そうすると悲しいことに選考という我々には厳しく避けがたいリングに上がらされます。
経験不問、未経験者大歓迎の落とし穴
よく見かけます、この転職活動コロシの謳い文句。
ある派遣会社の方と仲良くなって色々と話を聞いてみたことがあるのですが、確かに経験不問で募集しているところは専門知識を必要とする募集よりは緩めみたいです。
ただが採用側としては呑み込みの早さ、基本スキル、素直な気持ち(苦笑)、時間と金をかけて育てていく、等の思慮遠謀が隠れているとのこと。
なるほど、色々と合点がいきます。
実際のところ派遣社員から正社員採用とか契約社員になるウィニングロードにしても、企業側としてはできるだけ長く勤めて欲しいでしょうから(お金と時間をかけるので)、定年に近い中高年よりは、まだまだ先のある年齢の方を採用するのは道理でしょう。
なので私なんかはそういう視点で募集しているところには年齢だけで即不採用ですね。この誘い文句を鵜呑みにしても結局ふるいの穴から落とされる、消去法なら確率は下がります。世知辛いですがこれが現実です。
もちろん入力速度や正確な入力に自信があったり、実際にスキルが高い方、似たような業務の経験者は採用される可能性はぐっと上がります。
それでも応募する価値はある
私の体験談ですが、ある大量募集の仕事に応募したことがあります。
その時は募集から日数が経っていて、締め切りも近かったので空いてたらラッキーくらいの気持ちでした。
ネットから応募後、翌日くらいにすぐに返信が来たのですが、それが「リーダー職はどうですか?」という内容だったのです。
「一般作業はもう埋まっているが、リーダー職には空きがあります。」
との話だったのですが、その時の私はリーダー職とはなんなのか?そもそも募集内容にはなかったので、詳しく聞いてみることにしました。
時給は一般よりも数百円高く、勤務時間も同じ。内容は30名ほどの作業を管理するというもの。
いきなり管理?と驚き、これまでの作業経歴を伝え、それほど経験がないことも正直に話すと、リーダー職は一般よりも一週間早く開始され、その間にしっかりと研修します。スタートラインは同じです。と説明がありました。
この仕事はご縁がなく結局応募はしなかったのですが、今後の選択肢の中にリーダー職を視野に入れるのもありだな、と今は考えています。
というのも、今の仕事をやってみて自分はまとめる立場も嫌いではないと知ることができたからです。もちろん時給は高い方がありがたいですしね(笑)
いかがでしょう?
大量募集の仕事には案外リーダー職のようなまとめ役の需要があったりします。
途中から参加するようだと、慣れるまでのプレッシャーやすでに業務に携わっている一般入力者のほうが、その業務に関しては少なからず詳しいので、しっかりと自信を持って挑める人じゃないと厳しいかもしれません。
もしタイミングよくプロジェクトや業務開始の段階から応募できそうであれば、スタートラインは平等です。
研修をしっかりと受け、我々の得意とする人生経験を武器にまとってリーダー職へチャレンジしてみることは決して損ではありません。
挑戦はいつだって自分の選択一つで可能です!
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